レイアウトの基本その2

「パソコンの文章は読み難いのが当たり前。最初からパソコンの文章に慣れている年代は、
この方が読みやすい」なんて説明をされていたのも今は昔。

何を指しての言葉かというと、これ文章の「行間」に関しての知人との昔の会話。
今から十数年前、デザイン業会にアメリカ発祥のDTPというものがMacとともに導入され、
その概念とともにページレイアウトソフトというものが登場しました。

こうしたレイアウト用ソフトを使うと、全くレイアウトの知識を持たない人でも、
なんとなくそれらしい体裁に仕上げる事が出来る非常に便利なモノでした。

しかし元がアメリカ生まれのソフトですから日本語の文章を普通に入力していくと
行の間に隙間が出来ない。(英文字の場合は、天地のサイズが大文字を基本としているので、
小文字になると上下に程よい隙間が空きましたが。)
私自身はグラフィックデザイン出身ですから文章組の場合、行のアキが気になってしょうがない。
「こんな文章は読み難くないか?」と尋ねた時の返事が冒頭の言葉です。

その後、本家のDTPとは異なり、業界に特化する形で普及したページレイアウトソフトの進化で
DTPの世界では行間を意識していないものを見る機会は減りました。
しかしホームページの世界で は、まだまだ行間指定の無いままのテキストが数多く見受けられます。
文章は他人に読んでもらう事が大前提です。
とすれば少しでも読みやすい体裁に整えた うえで提供するのが当たり前。

幸い現在、ホームページの作成にはスタイルシートでの指定が主流になってきています。
ホームページ作成の全てをスタイルシート でこなす事は制作ソフトやブラウザーの表示不具合など
未だ問題点も多いのでお勧めしずらいのですが、ことテキスト回りの事だけを見れば
細やかな設定が出来ますし部分的な使用もできますから是非お試し下さい。
では実際に行間はどの程度を指定するのが良いかと言えば
文字サイズに対して半分のアキを取るのが一 般的です。