リニューアルを決断する時

実は当社のホームページも大きなリニューアル(ほぼ全面的に変更してます)を4回程実施しています。ホームページ制作を業務に加えて7年ですから単純計算で2年に1度の割合になります。
余程、仕事が無く暇を持て余してるんだろう。そんな声も聞こえて来そうですが、決してそんな事はありません。

じゃどうしてそんな面倒な事を繰り返すのか。インターネットの世界は動きが速いから?自社のデザイン力、技術力が大幅にアップしたから?見に来る人に飽きれれるのが怖いから?細かく挙げれば様々な理由はありますが、どれも一番ではありません。

最も大きな理由は、お客様が変わってしまうからです。と、言っても私たちの仕事は一度依頼されて作ってしまえばお終いというお客様は稀です。どちらかと言えば運営まで任せていただくケースが多いので直接のお客様が変わるという意味ではありません。この場合、私たちのお客様にとってのお客様、つまり一般ユーザーの方々を指しています。

その変化の最たる原因はツールを使いこなす能力です。会社などの公的場所ではパソコンから、移動中や街中でのパーソナルな時間には携帯電話から、もちろん帰宅してからもパソコンに向かうという方は少なくありません。それほどホームページの存在は日常的になってしまいました。

当然それに伴い企業のホームページ数も急激に増加。更に、blogなど手軽に自分情報を発信できる状況になり個人のホームページも星の数程存在します。例えば当社の状況で言えば「ホームページ デザイン」という言葉で検索すると、その数は24,500,000件。検索結果だけを通じて当社のホームページを訪れる方は皆無に等しい訳です。

反応の無いホームページを、じっと持ち続ける訳にはいきません。他のメディアに比較すればランニングコスト自体は微々たるものではありますがコストはコスト。当然、何とかしなければなりません。

その何とかしなければの結果が2年置きのリニューアルなのです。目的を絞り込み、とにかく特化したページ作りに専念する。それは今この状況だから意味の有るものですが、当然また2年もすれば違った変化が求められるのだと思います。もう本当に切りがないですが、そうした動向への対処も期待されての仕事ですから当然の作業だと考えています。