デザインは必要ですか?

ブログサイトを回っていて、今どこの誰のサイトを見ているのか分からなくなった経験はありませんか?ブログソフトのレイアウトというのは本当に洗練されています。記事や文章を読むという事。サイト内の構成を把握させる事。読んだ内容にコメントを付ける事。等々ホームページに求められる機能を過不足無く提供しているうえに手軽で特別な技術を要求しない。デザインとは斯く在るべきという姿をしています。

しかし折角読む時に邪魔にならない彩色をセット化して提供されているのに、わざわざ手を加え、見るも無惨な設定に変えて使っている人がいます。パッ と見にはその他大勢のブログサイトとは違って見えます。しかし良く見るとメニューの配置や表示されるツール類の位置関係には全く手を付けていません。当 然、元の姿は分かる訳ですからカスタマイズでも何でも無く、読みにくくなっている分だけ改悪なのです。

こうした事例はデザインを表層的な色 付けの差と理解しているから起こる事です。本当にデザインを替えてオリジナルなものを使いたいと思うなら自分のサイトに必要の無いものは消したり、このサ イトで必須のボタンを追加するなどしなければなりません。そこまでのカスタマイズが出来る方なら、もともとホームページ自体を持っていた方でしょうから何 らかの必要を感じてブログに移ったのであり意味の無い改変などはしなのではないでしょうが...。

個人レベルのホームページであれば、こうした 結果も笑い話の範疇です。しかし業務での利用となったとき差別化出来ないということは折角のお客様との関係が継続性を維持出来ない事につながります。読む 事自体に難のあるホームページではさっさと移動されてしまい販売のチャンスを無くしてしまいます。不必要なパーツが並んでいる事で「使いづらいホームペー ジ」との印象を与える事は敬遠される要因となるのです。

デザインはホームページの来訪者を、迷わずに目的とするコンテンツへと導く手助けを するもので在るべきです。大量の情報を無理無く理解していただくための手助けをするもので在るべきです。ホームページをデザインすることは来訪者の思いと 業務の提供者の思いを双方に満足させる事を目的としなければなりません。