色の選び方

ホームページというものが巷に認知され始めた頃、何故か虹色に輝く背景や文字が溢れていた時期がありました。内容に関わらず、作り手に関わらず本当にビックリするほどありました。自分の中では今もってホームページ七不思議の筆頭です。なぜ不思議に思ったかといえば、それまで誰も日常生活の中で虹色なんて使っていなかったからです。虹色の服を着た人も、虹色に塗り分けられた家に住む人も、家具も雑貨も見た事が無かったのに実はみんな虹色が好きだったんだと感じたからでした。空にかかる虹ならば私も嫌いではありません。でもあんなにハッキリとプリズムを通したような鮮やかな虹色が好きな人がこんなに沢山いたことは本当に意外だったのです。

話を戻します。色を選ぶ際、注意する点はそれほど多くはありません。初期にはウィンドウズとマッキントッシュが持つカラーパレットの共通項として216色 を選ぶウェブカラーというものが存在しました。しかしパソコンの表示色は現在余程の事がない限りフルカラーが標準になっています。ですからホームページの 作成にあたって色選びをする場合、最も簡単な方法としてはページ全体の中で一番ハッキリとした色を、大きな分類として[暖色系][寒色系]のどちらを中心 にするかを決めます。次に決めた色に少しずつ白を加えた色で段階的に塗り分けていく方法を使うと無難に収まります。更に色を増やす場合も同じ系統(暖色/ 寒色)から選んであげる事で全体に統一感を持ち見る方に好感を与えます。
印象として暖色系は暖かい、情熱的、開放的。対して寒色系は知的、堅実、 冷静などがありますので制作するホームページの内容と照らし合わせて決めて下さい。反対に失敗しやすい例としては自分の趣味志向で色を決めてしまう事で す。あくまでもホームページ内で伝えたい内容を読んでもらう事が目的ですから、特別な意図が無い限りは読む事を邪魔するような色合いは避けるべきです。
文 字に色を着ける場合も読み難くなることを意識して通常のサイズより大きくする事をお勧めします。また、一般的に使用されている色というものあります。例え ば禁止マークの赤や安全を示す緑、注意を促す黄色(俗にいう信号カラー等)を意味合いを違えて利用すると誤解を招いたり意図とは逆の効果を与えかねません ので注意が必要です。